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NXP SemiconductorsはV2X(車車間/路車間など)が実現する新しい安全性に関わるシナリオを、今年ドイツのハンブルクで開催される ITS世界会議で紹介すると発表しました。NXPはプレミアム自転車メーカーRiese & Müllerなどのパートナーと協力し、道路利用者の保護強化、交通事故防止のための新V2Xアプリケーション・シナリオ、電動自転車のセーフティ・デモンストレーションを紹介します。NXPのV2X技術はDSRC(狭域通信)としても知られている通信標準の802.11pをベースとしています。802.11pは自動車向けに最適化されており、車両、道路インフラ、道路利用者によるリアルタイムの情報交換を可能にします。
毎年、世界で130万人超が交通事故で死亡しており、死亡者の半数が自転車利用者、歩行者、オートバイ利用者です。V2Xや運転支援システムなどの技術は交通事故による死亡者数の削減に非常に大きく貢献でき、一部の乗用車モデルですでに標準採用されています。
道路利用者の安全強化手法のデモを行うため、NXPとRiese & Müllerはスマート電動自転車のプロトタイプを開発しました。このデモはNXPのV2Xアプリケーション向けRoadLINK®車載グレード対応DSRCモデムとハードウェア・セキュア・エレメントICを、Cohda Wirelessの車載機(OBU)と組み合わせています。この組み合わせにより、電動自転車は自身の位置、速度、走行方向に関するデータを、付近の潜在的危険をもたらすV2X対応車両に送信できるようになります。モジュールは道路利用者間の距離と位置の変化を数秒で計算します。危険な状況が発生した場合は、自転車利用者とクルマのドライバーの双方がタイムリーに衝突警告を受信します。
NXPのADAS担当シニア・プロダクト・マーケティング・マネージャーのHuanyu Guは、次のようにコメントしています。「自転車に乗る学生から道路工事作業者、プレミアム・クラスのクルマの利用者に至るまで、道路利用者の誰もが安全であるべきです。これは車両や道路利用者によるリアルタイム情報交換から始まります。そしてV2Xはインフラと道路利用者をつなぐことにより、このニーズを実現します。V2Xは電動自転車、電動スクーター、ロードサービス車両、さらに工事現場の照明などの広範な対象とつながり情報提供を可能にし、道路を共有するすべての人々の安全を実現します」。
V2Xエコシステム拡大のために、NXPはイノベーションの次の一手として新i.MX 8XLiteアプリケーション・プロセッサを発表しました。この製品はセキュアなV2XとIIoTアプリケーションをターゲットとしており、高度に複雑な暗号化とテレマティクス・データの同時処理が可能です。この発表の詳細については、https://www.nxp.com/company/about-nxp/advanced-nxp-i-mx-8xlite-expands-applications-processor-family-for-secure-v2x-and-industrial-iot-applications:NW-NXP-I-MX-8XLITE-EXPANDS-APPLICATIONS-PROCESSOR をご覧ください。
インタラクティブなデモンストレーション
NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductorsは、よりスマートな世界を実現するセキュア・コネクションを可能にし、人々の生活をより便利に、より良く、より安全にするソリューションを推進しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラ市場における技術革新をけん引しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で約2万9,000名の従業員を擁しています。2020年の売上高は86.1億米ドルでした。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。
NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイトwww.nxp.jp(日本語)をご覧ください。
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