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NXP Semiconductorsは鴻海科技集団(Foxconn)と新世代のスマート・コネクテッド・ビークル向けプラットフォームの共同開発に関する覚書に調印したと発表しました。世界最大手の電子メーカーであり、テクノロジー・ソリューションのリーディング・プロバイダでもある鴻海科技集団(Foxconn)はアーキテクチャ革新と電動化、コネクティビティ、安全な自動運転のためのプラットフォーム実現のために、NXPの車載技術ポートフォリオ、安全性とセキュリティに関する長年にわたる実績を活用します。今回の提携は、NXP i.MXアプリケーション・プロセッサとNXP Software Defined Radioプラットフォームを基に両社の間で締結済のデジタル・コクピット・パートナーシップがベースになっています。
今回の提携拡大では、Foxconnの電気自動車(EV)プラットフォームに向けた取り組みに主眼を置いています。FoxconnはNXP S32プロセッサからアナログ・フロント・エンド、ドライバー、ネットワーキング、パワー製品に至るまでNXPが持つシステムの専門知識と包括的な電動化ポートフォリオを活用することになります。2つ目の優先事項は、ゲートウェイと車両ネットワーキング制御向けの最新のドメイン/ゾーン・コントローラであるNXP S32プロセッサを活用した、超広帯域無線(UWB)とBluetooth Low Energy(BLE)によりセキュア・カー・アクセスを進化させたコネクティビティ・ソリューションです。3つ目の柱はNXPのリーディング・レーダー・ソリューションにより強化された安全な自動運転の実現です。NXPはハードウェアとソフトウェア開発をサポートし、電動化、コネクティビティ、自動化の各分野における専門知識を有する充実したサードパーティー・エコシステムを提供します。
Foxconnの代表者のYoung Liu氏は次のようにコメントしています。「Foxconnは現在の自動車産業界に革新的な挑戦の機会と可能性を見出しています。今こそ、私たちのエレクトロニクスに関する知見を活かす絶好の機会です。NXPの自動車産業界における長年の専門知識とリーダーシップ、革新的な製品、安全、セキュリティ、品質への取り組みが今回の提携の基盤になっています」。
NXP Semiconductorsの社長兼CEOのKurt Sieversは次のようにコメントしています。「Foxconnの自動車産業界への参入をサポートし、新世代のスマート・コネクテッド・ビークル、特にFoxconnの新しい電気自動車プラットフォームにおける課題と機会に共同で取り組めることを誇りに思っています。自動車産業界においてはスピードと効率がさらに求められます。NXPは技術ポートフォリオの拡大により、電動化、次世代アーキテクチャ、スマートでセキュアなカー・アクセス・システムそしてさらに先のアプリケーションを実現します」。
NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductors N.V.(NASDAQ: NXPI)はイノベーションを通じて、よりスマートな、安全で持続可能な世界を実現します。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラの各市場で新たな可能性を拓いています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で約3万1,000名の従業員を擁しています。2021年の売上高は110億6,000万米ドルでした。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。
NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイトwww.nxp.jp(日本語)をご覧ください。
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