NXP、シャープと日本市場におけるUWB技術のエコシステム拡大
- シャープのスマートフォン「AQUOS R8 pro」、「AQUOS R8」に、NXP のTrimension™ UWB技術を採用
NXP Semiconductorsは日本の総合電機・電子機器メーカーのシャープ株式会社が、同社のスマートフォン「AQUOS R8 pro」、「AQUOS R8」に日本メーカーのスマートフォンで初めてNXPのTrimension™ 超広帯域無線（UWB: Ultra-Wideband）製品を採用したと発表しました。NXPのモバイル向け「Trimention SR100T」デバイスはモバイル機器の安全な測距と高精度な定位機能を提供し、Android端末でのNearby Shareで利用される位置特定機能などを提供します。また、セキュア・エレメント機能を統合したシングル・チップのNFC（近距離無線通信）製品「SN110」との組み合わせにより高い安全性を担保します。
NXPのTrimensionは、業界で最も広範なUWBポートフォリオの1つであり、モバイルだけでなく、自動車やIoT機器向けにカスタマイズされたUWBソリューションを提供しています。UWB技術は、空間的な位置という新たな次元の情報を提供する高精度を特長としています。モバイル機器によるスマートロック、持ち物のトラッキング、IoT分野でのスマート家電との接続やデバイス間通信、屋内ナビゲーション、そして自動車のセキュア・カー・センシングなど、スマート・コネクテッド技術が人々の日常生活への影響をさらに加速させると予想されています。
「NXPはFiRaコンソーシアムの共同創設企業の一社で、UWB技術をベースとした車載、IoT、モバイル・アプリケーション向けソリューションの開発で先行している企業です。日本においてもUWBの普及は始まったばかりですが、今回のシャープのスマートフォンは多様なアプリケーションでのエコシステムの拡大への道を拓くものと期待しています。」
NXPジャパン株式会社 代表取締役社長 和島 正幸
「シャープではスマートフォンをお客様により便利にお使いいただけるように、新しい機能の導入に注力しています。モバイル向けUWB技術は、自動車のスマートキー、スマートホーム、スマートロック、ハンズフリー決済を可能にするなど、今後、スマートフォンの新たなユースケースを切り拓くものと期待しています。」
シャープ株式会社 通信事業本部 パーソナル通信事業部 事業部長 中江 優晃 氏
NXP Semiconductorsについて
NXP Semiconductors N.V. （NASDAQ: NXPI）には、より良く、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現する画期的なテクノロジを生み出すために優秀な頭脳がそろっています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラの各市場で新たな可能性を拓く一方、より持続可能な未来を実現するソリューションを提供しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で約3万4,500名の従業員を擁しています。2022年の売上高は132億1,000万米ドルでした。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。
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