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連邦情報処理標準(FIPS)140-3レベル3認証により、先進的なセキュリティ能力と機能により差別化されたセキュアなIoT/産業用機器の設計が容易になると同時に、連邦政府プロジェクトへの参加資格を提供
NXP Semiconductorsは最新のFIPS 140-3レベル3認証を取得した業界初のハードウェア・セキュア・エレメント「EdgeLock SE052F」を発表しました。EdgeLock SE052Fは定評あるEdgeLock SE05xファミリの一部で、セキュア・エレメントの柔軟性を備えているだけでなく、連邦プロジェクトの参加要件としてNISTが義務付けている米国とカナダのデータセキュリティ連邦標準である最新世代のFederal Information Processing Standard(FIPS)に準拠しています。また、この標準は先進的なセキュリティ能力の指標にもなっています。そのため、IoT/産業市場においてセキュアで差別化された機器の設計が容易になり、市場投入期間も短縮できます。
スマート・コネクテッド・デバイスのセキュリティの重要性が高まる中、多くの産業用IoT機器メーカーは高度なセキュリティ機能や能力を示すコモンクライテリアやFIPSなどの認証を、国や連邦政府との契約以外においても、自社設計の差別化要因として重視するようになっています。FIPS 140-3 L3認証済みのEdgeLock SE052Fセキュア・エレメントを使用することにより、メーカーは標準規格の要件を満たすことが容易になり、市場投入期間の短縮とコスト削減を実現できます。
「EdgeLock SE052Fは、物理セキュリティ業界におけるエッジ機器のセキュリティの限界を押し上げることが可能です。このソリューションにより、新しいAxisネットワーク・カメラ、入退室管理、インターホン、オーディオ製品で暗号モジュール向けFIPS 140-3セキュリティ要件を満たすことができます。」
Axis Communications CTO Johan Paulsson氏
「セキュリティはIoTを成功させるために不可欠です。EdgeLock SE052Fは手間のかからない柔軟なトラスト・プロビジョニングとFIPS認証を可能にするため、お客様は差別化された製品を迅速に市場に投入することができます。」
NXP Semiconductors NFC IoTセキュリティ担当シニア・ディレクター Alasdair Ross
EdgeLock SE052Fセキュア・エレメントはFIPS 140-3 L3認証とコモンクライテリア『EAL 6+』認証の両方を取得しており、柔軟なメモリ管理と拡張メモリ(100kB)を提供します。また、NISTに準拠するECDSAとECDH/E、およびBrainpool曲線、最大4KのRSA(鍵生成を含む)、認証済みAES暗号化モードCCM/GCMなどの暗号化機能も備えています。EdgeLock 2GOをサポートするEdgeLock SE052Fはリモート鍵管理機能を備えており、すべてのEdgeLockセキュア・エレメントおよびセキュア・オーセンティケータと同様にプラグ&トラスト・アプローチを採用しています。NXPのプラグ&トラスト・アプローチでは完全な製品サポート・パッケージを用意しており、迅速かつ容易なデザイン・イン・プロセスに役立つ幅広いユースケースのサンプル・コードを提供します。
詳細については、NXP.com/SE052Fをご覧ください。
NXP Semiconductors N.V. (NASDAQ: NXPI)には、より良く、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現する画期的なテクノロジを生み出すために優秀な頭脳を集結しています。組み込みアプリケーション向けのセキュアなコネクティビティ・ソリューションで世界をリードするNXPは、オートモーティブ、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラの各市場で新たな可能性を拓く一方、より持続可能な未来を実現するソリューションを提供しています。60年以上にわたって蓄積した経験と技術を活かし、NXPは世界30か国強で約3万4,200名の従業員を擁しています。2023年の売上高は132億8,000万米ドルでした。詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。
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