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VSMCは2024年下半期に300mmウェハ製造工場の建設を開始
NXP SemiconductorsとVanguard International Semiconductor Corporation(VIS)は関係当局からの承認取得と資本の注入をすべて完了し、合弁会社VisionPower Semiconductor Manufacturing Company Pte Ltd(VSMC)を正式に設立したと発表しました。今後はVSMC初となる300mmウェハの製造工場の建設計画を進めることになります。
シンガポールに合弁会社VSMCを設立し、総投資額約78億ドルで300mmウェハの半導体工場を建設する計画については今年の6月5日にVISとNXPから発表済みです。
「必要な認可を取得し、予定どおりにこの重要な投資を進めることができました。台湾、シンガポール、その他の各国政府の規制当局の力強いご支援に感謝の意を表します。VISは顧客ニーズへの対応、製造能力の拡充、世界規模での製造拠点の分散化へのコミットメントを掲げており、その具体的な成果がVSMC初となる300mmウェハの製造工場です。」
VIS会長、Leuh Fang氏
「VSMC合弁事業プロジェクトを速やかに実現するためにご支援いただいた関係政府機関に感謝いたします。VSMCの製造工場はNXPのハイブリッド製造戦略に完全に合致致しており、長期的な成長目標を達成するためのコスト競争力、供給管理、地域における回復力を備えた製造拠点となります。」
NXP Semiconductors、社長 兼 最高経営責任者(CEO)、Kurt Sievers
VSMCは今年の下半期にウェハ工場の建設第1フェーズを開始し、2027年中に初期生産を開始する予定です。第1フェーズ立ち上げが成功した時点で、第2フェーズが検討され、VISとNXPのコミットメントを得た上で開始します。300mmウェハ製造工場は130nmから40nmのミックスドシグナル、パワー・マネジメント、アナログ製品を生産し、車載、産業、コンシューマ、モバイルのエンドマーケットをターゲットにします。なお、関連技術のライセンスと技術はTSMCから提供され、そのためにTSMCとの技術ライセンス契約が締結されています。この合弁企業は2029年には月産55,000枚の300mmウェハ生産を見込んでおり、約1,500人の雇用創出、上流/下流のサプライチェーン構築、シンガポールをはじめとする世界の半導体エコシステムへの貢献が期待されています。
Vanguard International Semiconductor Corporation(VIS)は業界をリードするICファウンドリ専門サービス・プロバイダーです。1994年に台湾の新竹サイエンス・パークで創業して以来、VISは技術開発と生産効率において高い業績を挙げ続けています。また、VISは一貫して費用対効果の高いソリューションと付加価値の高いサービスをお客様に提供してきました。台湾とシンガポールには8インチのウェハ工場が5か所あり、2024年の月産能力は約28万2000枚です。
総従業員数は6,000人以上です。VISは顧客至上主義の経営理念を掲げ、お客様に提供するICファウンドリ専門サービスの継続的な改善と強化にコミットしています。世界のお客様により良いサービスを提供するため、VISは台湾に複数の販売事務所を置き、世界の主要ICクラスタに販売代理店を設置しています。
NXP Semiconductorsは車載、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラ市場における革新的ソリューションの信頼あるパートナーです。NXPでは「Brighter Together」アプローチにより、最先端のテクノロジとパイオニア精神を持つ人材の両方を活用し、より良く、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現するシステム・ソリューションを開発しています。NXPは30か国強で事業を展開しています。2023年の売上高は132億8,000万米ドルでした。 詳細はWebサイトwww.nxp.comをご覧ください。
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