ラスベガスで開催されるCES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)はいつも、NXPとパートナーにとってエキサイティングなイベントとなります。CESは、私たちが実用化しようとしているスマートホームの画期的なテクノロジとエコシステムを数多く発表できる場だからです。NXPはCESで展開する大規模なデモの一環として、 Brighter Lives(幸せな生活)をもたらすNXPのテクノロジを紹介しました。
Matterを利用したインテリジェント・エネルギー管理の世界初となるデモンストレーション
以降では、展示内容の一部をご紹介します。
バイタル検知
人々が自宅で安全に過ごせるよう支援し、生活の質を高めます。NXPは超広帯域無線(UWB)などの高度なセンサ技術を活用し、人々が年齢を重ねても安心して暮らせるよう支援します。家族や介護者はバイオメトリクスの継続モニタリングや医療モニタリング・ハブを利用して、全員の健康と安全を維持できます。大切な人の居場所を特定したり、呼吸数などのバイタル・サインを確認したりできます。必要であれば救急隊に助けを求め、到着時には自宅まで安全に到達できるよう誘導します。
節電
NXPはスマート・デバイスの共通言語として使われる相互運用性仕様であるMatterの最新イテレーションを使用して、インテリジェントなホーム・エネルギー・マネジメント・システム (HEMS) の自律性を大幅に高めようとしています。NXPはgeo (Green Energy Options Ltd) とパートナーシップを結び、geoの新製品ラインであるSeeZeroを通じて、さまざまなデバイスやアプライアンスを追跡し制御するインテリジェントなエネルギー・モニタリング・システムを接続し、自律型スマートホームの価値を拡大します。AqaraのMatter対応スマート・プラグでも、BoschまたはThermadorのMatter対応アプライアンスでも、この業界初の新製品であるSeeZeroと組み合わせることで、環境に優しい高性能スマートホームを低コストで実現できます。
食品廃棄物の削減
キッチンについては、高度なAI対応カメラシステムを備えた次世代型冷蔵庫が食品の鮮度を確保し、廃棄物を削減してくれます。消費期限リマインダーや電力効率モニタリングなどの機能を利用したリアルタイムの庫内管理によって、どのような食材があるのかを簡単に確認でき、食品の鮮度が落ちる前に確実に消費することで廃棄物を減らせます。健康をサポートする献立を簡単に計画できるため、冷蔵庫をウェルネス・ハブとしても活用できます。
安全で自律的なアクセス
UWBに対応するスマートフォンをポケットに入れておけば、居住者が玄関ドアに近づいたときに自動的に反応して施錠や解錠を行い、居場所に応じてセキュリティ設定を変更します。NXPはConnectivity Standards Alliance (CSA) の主要メンバーとして、今後登場するAliro標準の策定を支援しています。開発者はAliroによって、UWBなどの利用しやすいテクノロジを活用して、居住空間に出入りする際の新しいレベルの自動化、セキュリティ、利便性を実現できます。
市場投入までの時間の短縮
今回の新しいスマートホーム・テクノロジの展示には、一般消費者だけでなく開発者にとっての利便性を高めるというテーマが根底にあります。たとえば、NXPのFreedom (FRDM) ボード・エコシステムに含まれるベーシック・コンピューティング・プラットフォームは、簡単に拡張してさまざまな機能を追加できるため、開発者は開発の速度を速め、革新的なアイデアをこれまでよりも短期間で形にすることができます。ソフトウェア面で言えば、NXP Platform Acceleratorの標準APIによるコンテナ化機能を利用することで、コストの改善、市場投入までの期間の短縮、エンジニアリング・チームの能力強化が実現します。
展示では、NXPのインテリジェント・エネルギー・システム・ソリューションに加えて、NXPのソフトウェアとハードウェアのアクセラレーション・ツールおよび開発ツールを紹介しています。
ツアーに参加
NXPがCES 2025に出展する「Bright Lives」スペースの簡単な紹介を見るには、こちらをクリックしてください。また、ホーム・エクスペリエンスを変革するNXPソリューションの詳細については、NXPのスマートホーム特設サイトをご覧ください。
Ron Martinoが、CES 2025でNXPが出展する「Brighter Lives」ゾーンのビデオ・ウォークスルーをお送りします。