スロバキアの2つの地域交通システムでは、NXPのMIFARE 2GOデジタル化サービスを使用したモバイル交通乗車券を発行しています。その結果、人口数百万人の大都市圏の中に住む必要がないことが証明され、スマートフォンを交通乗車券として利用できるようになり、利便性が高まりました。
スロバキア北部地域の公共交通事業者であるArriva Liorbusは、リプトフ地域とオラヴァ地域の交通を担っています。このエリアの人口は約26万人で、同社は都市間、そして各都市内を結ぶ140路線を運営しています。近隣の中西部地域、プリエヴィッツァ市周辺では、約22万人の住民に公共バスの交通サービスを提供しています。どちらのエリアでもNFC対応のスマートフォンでモバイルアプリを使用して、乗車券を購入し、公共交通機関を利用できます。
Arriva LiorbusとSAD Prievidzaは、モバイル乗車券サービスの立ち上げにあたり、システム・インテグレータであるTransDataの協力を得ました。TransDataは交通システム、決済システム、識別システムの分野で特別なノウハウを持っており、同社が開発した人気の乗り換え案内アプリUbianは、旅行の計画や目的地への最短ルート検索に役立ちます。
スマートフォンにUbianアプリをインストールして、手持ちのチャージ対応カードをGoogle Payに保存しておくと、そのチャージ金額で乗車券を購入できます。スマートフォンが乗車券の代わりになり、バス車内の乗車券読み取り機にスマートフォンをタッチするだけで乗車できます。
「Google Payの目標は、ユーザーが手軽に使用できる没入型のモバイル交通エクスペリエンスを実現し、物理的な乗車券を購入する煩わしさを解消して、忙しい乗客が貴重な時間を節約できるようにすることです。ですから、TransDataおよびNXPとの協業により、アッパー・ニトラ地域、リプトフ地域、オラバ地域の利用者がスムーズに移動できる仕組みを構築できることを喜ばしく感じています。」
Google Pay、トランジット・パートナーシップ責任者、Jonathan Hill氏
「当社はUbianアプリの開発元のシステム・インテグレータとして、公共交通機関の利便性を高めることで、スロバキアの市民の皆様の日常生活に貢献したいと考えています。NXPのMIFARE 2GOソリューションを利用して、スロバキアの他の都市にもモバイル乗車券サービスを拡大できれば幸いです。 」
TransData、営業担当取締役、Stanislav Piecka
TransDataはNXPのMIFARE 2GOソリューションを利用して、交通サービスを複数のデバイスやOEMに接続し、MIFARE製品ベースの仮想交通カードをデジタル化しています。MIFARE 2GOはGoogle Payに統合されているため、TransDataはデジタル化された乗車券をGoogle Payに保存するシステムを容易に構築できました。
アッパー・ニトラ地域、リプトフ地域、オラバ地域はモバイル交通乗車券システムの導入により、公共交通機関をより簡単に、より便利に利用する手段としてテクノロジを導入したグローバル・コミュニティの1つとなります。NXPは世界中の大小の都市で、モバイル交通乗車券システムの導入と、従来型のスマートカード・ベースの交通乗車券システムの導入を成功させてきました。
詳細については、NXPのMIFARE 2GO商品のページをご覧ください。