Shenzhen Tong(深圳通)は、公共交通機関にNXPのTrimension UWBポートフォリオを採用した非接触型発券システムを導入し、乗客がスマートフォンや交通系カードをタッチしなくても改札を通過できるようにします。
本日NXP® Semiconductorsは、深圳交通局の自動料金収受システムを手がけるShenzhen Tongが、新しい超広帯域無線 (UWB) ベースの発券プラットフォームの一環としてNXPのTrimension®ポートフォリオを導入したことを発表しました。Trimension UWBにより、公共交通機関の利用者は、立ち止まってスマートフォンや乗車カードをタッチする必要がなくなり、スマートフォンをポケットや鞄にいれたまま改札を通過できるようになります。
UWBテクノロジで公共交通システムを変革する
NFCによって実現した非接触型発券サービスは瞬く間に普及し、利便性の高いタッチ決済ソリューションを乗客に提供しています。UWBテクノロジはそれよりも進化したハンズフリー乗車券を実現し、乗車プロセスをさらに円滑化、迅速化します。改札でUWBによる測距を行うことで、乗客の持つUWB対応スマートフォンを自動的に検知できるため、乗客はスマートフォンをポケットやカバンに入れたままシームレスに改札を通過し、公共交通機関での移動を開始することができます。このシームレスなプロセスによって、全体的なユーザー・エクスペリエンスが改善されます。つまり、両手がふさがっている乗客や、従来の方式では介助が必要だった乗客も楽に改札を通過できるようになり、さらに短時間で多くの乗客が入場できるようになります。
「NXPは、中国で初めてNFCとセキュア・エレメントを組み合わせた非接触型発券ソリューションを導入した実績を基に、UWBを活用した新しいソリューションを提供することになりました。Shenzhen Tongと共同で研究開発を進め、UWBに対応する改札口とユーザーのモバイル機器の両方を包括したエンド・ツー・エンド・ユーザー・エクスペリエンスを実現しました。NXPのTrimension UWB製品によって、深圳の公共交通機関を利用する皆様に向けて、真にシームレスなユーザー・エクスペリエンスがもたらされます。」
NXP、セキュア組込みトランザクション担当副社長、Jerome Legros
深圳スカイシャトルに最先端のUWB発券システムを導入
Shenzhen Tongの新しいUWBベースのハンズフリー発券ソリューションでは、モバイル機器にTrimension SR100 UWBソリューション、改札口にSR150 UWBソリューションを利用します。Trimension SR100とSR150は、地下鉄のような多数の人が利用する大規模インフラや、アクセス制御システム、アントラック屋内ナビゲーションなどのアプリケーション向けに設計されており、セキュアな測距機能とデータ転送機能を利用して、人混みの中でも高い精度でユーザーの位置を特定できます。また、Trimension SR200もUWB交通アプリケーションに対応しており、最新世代のスマートフォンに搭載されてこのような機能を実現しています。
Shenzhen Tongは深圳スカイシャトル1号線の運営会社と協力し、スマートフォン・メーカーやTSMサービス・プロバイダなどの支援も得て、坪山高速鉄道駅およびSMIC駅でUWBベース・システムの商用利用を開始しました。Shenzhen Tongは2024年10月末までに、スカイシャトル線の全11駅で導入を完了する予定です。
詳細については、NXP.com/Trimensionをご覧ください。