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地理的な事業拠点全体に適用される、NXPの税務方針の原則、アプローチ、ガバナンス、取り組みをご紹介します。
NXPの税務戦略、すなわち税務リスクへの取り組み、管理、評価の方法は、社会的責任を負う企業として事業活動を行うという企業目標に基づいています。NXPの行動規範は、税務に関する倫理的な枠組みとして機能し、税務戦略および税務組織全体に効果的に組み込まれています。したがって、NXPの税務戦略は、NXPと従業員、顧客、請負業者との関係も規定します。
NXPは、長期的な投資と経済成長を促す、安定性や透明性が高くかつ予測可能な課税制度を支持します。NXPは、事業活動を行う地域で適用されている税法の文言、意図、精神を遵守するべく取り組んでいます。
NXPの税務体制は、国際基準ならびに経済協力開発機構 (OECD) がサポートする枠組みに基づいています。弊社では、この枠組みの中で事業活動を行うことは、国連の持続可能な開発目標 (SDGs) の進展に継続的に貢献するものと考えています。さらに、税務に対するNXPのアプローチは、NXPの持続可能な開発戦略も支えています。
NXPは、多くの組織がグローバルに活用している部門横断的モデルを用いて、研究開発、製造、市場販売の活動に投資しています。その結果として得られたサプライ・チェーンと製品開発が、NXPの移転価格構造の基盤となっています。
NXPは、製品開発の枠組みを検討するうえで、事業活動を行うさまざまな地域における税制上の優遇措置や税規制を活用しています。NXPに適用される最も重要な税制上の優遇措置は、イノベーションと研究開発の促進を目的としたものです。例えば、NXPは、研究開発に重点を置くオランダの多国籍企業として、オランダの税法で提供されているイノベーション・ボックス制度の対象であり、研究開発に関連する適格所得の表面税率が25.8%から9%に引き下げられています。NXPのオランダでの実効税率は15%を超えています。
NXPは税務リスクを増やそうとは考えていません。しかしながら、NXPはグローバルに事業を展開し、多くの潜在的リスクにさらされており、税務関連のリスクも少なくありません。税務に関する問題をタイムリーに特定し、解決するために、NXPのグローバルな枠組みは複数の地域や部門を横断して機能します。
税務チームは、税務会計、税務コンプライアンス、税務報告のプロセスを継続的に監視し、潜在的なリスクを特定および管理します。税務チームは各プロセスのあらゆる段階を文書化します。潜在的なリスクを特定すると、税務チームはそれぞれの問題について批評的かつ専門的な検討を行い、租税に関するリスクを許容できる限度を調整します。加えて、透明性の高い財務報告に対応するために、一般に公正妥当と認められた会計原則 (GAAP) に準拠するとともに、米国の2002年サーベンス・オクスリー法の遵守を保証する堅牢で効果的かつ効率的な税務会計管理の枠組みを実施しています。
NXPの税務ポリシー違反の可能性に気付いた従業員は、管理職、倫理担当者、NXP倫理委員会などのさまざまな報告窓口を利用して、秘密保持が確保されたうえで報告することができます。または、独立した第三者機関が運営し、匿名での報告を促進するシステムであるSpeakUpラインを使用して、電話またはウェブで通報することもできます。潜在的な違反を通報した従業員を保護するために、厳しい報復禁止ポリシーが定められています。
NXPは、倫理的な健全性、協力的な姿勢、相互尊重に基づいた、税務当局とのオープンで透明性の高い関係の維持に努めています。NXPは下記に参加しています。
EHSや製品の環境コンプライアンスなど、NXPのサステナビリティへの取り組みに関するお問い合わせはこちらにお寄せください。