イノベーション。進化。革新。いずれも、パワフルなデバイスを実現する技術の進歩を表現するためによく使われる言葉ですが、パワフルさを追求すると、往々にして、エネルギー消費量の増大という問題が伴います。i.MX 8ULPアプリケーション・プロセッサを使用することで、小型化を進めながら高い性能を引き出すという課題を克服し、次世代のエッジ・デバイスに対応する驚異的なエネルギー効率を実現できます。NXPのこの最新の超低消費電力マイクロプロセッサは、組込み設計エンジニアに向けて発売されます。
i.MX 8ULP:セキュアで超低消費電力、かつ優れたエネルギー効率
相互接続性が求められる環境でも特性を発揮できる、エネルギー効率の優れたハードウェアへの需要の高まりに応えるという構想が、設計の出発点となりました。NXPは、大幅な低消費電力を実現し、ヘテロジニアスかつ柔軟性の高いドメイン・アーキテクチャを変革する一方で、リッチな3Dグラフィックスとデジタル・シグナル・プロセッシングを実現し、エッジ・コンピューティング全体で多様な使用モデルを可能にする取り組みを続けてきました。i.MX 8ULPプロセッサはEdgelock®セキュア・エンクレーブによるセキュリティを基盤とし、USB 2.0、10/100イーサネット、カメラ用のMIPI CSI、LCDディスプレイやE-Inkディスプレイに対応するMIPI DSIおよびEPDコントローラによる拡張性を備えています。低消費電力性と柔軟性を兼ね備えることで、アプリケーション・プロセッサの可能性が広がります。このような特長に、セキュリティと拡張性の主要機能を組み合わせることで、i.MX 8ULPプロセッサは急速に拡大するインダストリアル&IoTセグメントにも適合します。
i.MX 8ULPアプリケーション・プロセッサとAltia
設計にi.MX8 ULPプロセッサを取り入れましょう。NXP.comにアクセスして、詳細をご覧ください。
NXP、パートナーシップによりスマートホーム分野と医療機器分野に注力
このように幅広い機能を備えたi.MX 8ULPプロセッサは、低消費電力、3Dグラフィックス、柔軟性が求められる、ポータブルからリモートまでのさまざまな産業用途に適しています。NXPは、主要な組込みボード設計パートナーと協力して、設計と地理的な場所の両方の意味での選択肢を広げ、柔軟性を提供しています。このパートナーシップにより、お客様はi.MX 8ULPプロセッサを評価できるだけでなく、生産やライフサイクル管理をスムーズに実現できるようになります。Advantech ROM- 2620はOSMフォーマットのスモール・フォーム・ファクタSOMで、高振動に耐える堅牢なデバイスに不可欠なキャリア・ボードへの直接はんだ付けが可能になります。Avnetが提供するのはMSC SM2S-IMX8ULP(SMARCフォーム・ファクタ)とMAAXBoard 8ULP開発キット(開発プロジェクトの立ち上げ時に使用できるRaspberry Piフォーム・ファクタ・キャリア・ボード使用)という2種類の開発ボードと、製品に直接組み込める小型SOMです。
MaaxBoard 8ULP - Raspberry Piフォーム・ファクタ(100ピン・コネクター経由でSOMをサポート)
Engicamの25 x 26 mm MicroGEA MX8ULP
スモール・フォーム・ファクタのSOMにより、省電力性が求められるさまざまなアプリケーション(スマートホーム、医療およびロボティクス向けバッテリー駆動ハンドヘルド・デバイスなど)にi.MX 8ULPプロセッサを使用できます。EngicamのMicroGEA MX8ULPおよびF&S SolderCore8ULPには、精密に設計された量産対応のSOMと、スモール・フォーム・ファクタのTFTディスプレイと最大10インチE-Inkパネルを搭載した開発用キャリア・ボードとキットが含まれます。F&SのSolderCore SOMフォーム・ファクタの特徴は、i.MX 8ULPプロセッサの低消費電力性能とEPDダイレクト・ドライブの組み合わせです。これは、スマートホーム、ポータブル医療機器、ロボットの各市場における省エネ重視のアプリケーション向けに最適なソリューション・アーキテクチャです。
8ULPの低消費電力機能とダイレクトEPD駆動に対応する、F&S SolderCore SOMフォーム・ファクタ
もう1つの小型SOMであるLaird Nitrogen8ULPは、M.2コネクタ付きのキャリア・ボードを備えており、Lairdが提供するM.2 2230フォーム・ファクタの低消費電力Wi-FiモジュールやBluetoothモジュールのポートフォリオと簡単に統合できます。これにより、プロトタイピングと既存のネットワーク環境への統合が迅速化されます。
DSPコアでの機械学習を実現するi.MX 8ULP
i.MX 8ULPプロセッサは、低消費電力状態での長時間動作、リッチなグラフィックス機能(「Altiaが開発した革新的なUI」を参照)、機械学習モデルのを効率的に実行できるDSPコアという特徴を備え、さまざまな革新的なエッジ・デバイスを可能にします。NXPは自社製品に加え、パートナーが提供する開発キットにも支えられながら、可能性を現実に変えていきます。i.MX8 ULPを採用した開発を開始するには、上記のパートナー・リンクのいずれかをクリックしてださい。スマートでセキュアな、コネクテッド・エッジ革命に参加しましょう。