ESG目標と進捗状況

NXPのESGミッションは、イノベーションを通じて、より良く、より安全かつセキュアで、より持続可能な世界を実現することです。そのミッションは、弊社の取り組みを特徴付け、そのパフォーマンスを測り、功績を称えることができるような一連の目標を掲げることにつながりました。

目標 2023年における進展
イノベーション 地球や社会にプラスの影響を与えるテクノロジの設計および開発 NXP製品がどのようにサステナビリティに貢献しているかを分類して評価するために、ポートフォリオ全体を徹底的に見直しました。この取り組みの中で、地球や社会に好影響を与えるテクノロジを設計、開発するための手法を特定しました。
より性能と電力効率に優れた製品の開発 製品のエネルギー効率の向上に努めています。新しい世代ごとに、製品の高性能化とフットプリントの縮小を両立させながら、原材料および温室効果ガス (GHG) の排出も削減することを目指しています。
環境 2035年までにカーボン・ニュートラルを達成 スコープ1とスコープ2の総排出量は、基準年の2021年と比べて24%減少しました。
2027年には炭素排出量を35%削減(2021年を基準) スコープ1とスコープ2の総排出量は、基準年の2021年と比べて24%減少しました。
2027年までに再生可能電力50%を達成 再生可能電力の使用率は39%で、2022年に比べて4%上昇し、2014年に比べて22%上昇しています。
2027年までに廃水のリサイクル率60%を達成 廃水のリサイクル率は51%で、2022年に比べて2%上昇し、2014年に比べて15%上昇しています。
2027年までに廃棄物のリサイクル率90%を達成 廃棄物のリサイクル率は86%で、2022年に比べて3%上昇し、2014年に比べて13%上昇しています。
社会 2025年までに研究開発職の女性比率25%を達成 研究開発職の女性比率は20%で、2022年に比べて1%上昇しました。
米国の従業員のアンダーレプレゼンテッド(代表の割合が低い)マイノリティの比率50%を達成 米国の従業員のアンダーレプレゼンテッド・マイノリティの比率は52%で、2022年に比べて1%上昇しました。
強制労働および人権侵害の不容認 NXPはサプライチェーンのデューデリジェンス監査件数を増やし、人権デュー・デリジェンス・マネジメント・システムの見直しと更新を行い、人権に関する規制状況における最近の変化を反映し、この分野におけるさらなる変化に備えました。
ゼロ労働災害 TCIR(インシデント発生率)が0.10であり、半導体業界平均を大きく下回る低い水準を維持しています。
ガバナンス サプライ・チェーン・パートナーとの連携による環境フットプリントの削減 上位10社のサプライヤに対して調査を実施し、その環境フットプリントを測定し、サプライヤー評価にパフォーマンス項目を含めて、アクション・プランにつなげました。
事業活動にESGを組み込み、オーナーシップと説明責任を強化 役割と責任が明確化され、事業におけるすべての関連分野にサステナビリティを組み込んだ全社的なESGプログラムを、NXPの全部門を対象として、引き続き推進しました。

カーボン・ニュートラルへのロードマップ

2035年までにカーボン・ニュートラルを達成するという目標は、NXPでは再生可能エネルギーおよび非再生可能エネルギー、化石燃料、PFC、HTFを使用していることを考慮すると、何重もの困難を解決する必要があります。半導体生産量の増大によってGHG排出量が増えることを考えると、状況はさらに複雑になります。NXPは2022年、科学的根拠に基づく目標 (SBT) の設定に取り組みました。2023年には必要なデータをまとめ、目標を定めました。2024年にはScience Based Targets initiative (SBTi) との検証プロセスを開始する予定です。