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これはMR-CANHUBK344のクイック・スタート・ガイドです。ハードウェアの基本セットアップ手順に加え、IEEE 1722 ACF-CANプロトコルを使用してイーサネットからCANへおよびCANからイーサネットへ変換するデモ・ソフトウェアについて記載しています。
モバイル・ロボティクス・アプリケーション、車載ソフトウェア・スタック、およびFreeRTOS、NuttX、PX4、Zephyrなどの関連RTOSに固有のサンプル・コードは、nxp.com/mr-canhubk344で入手できます。
このサンプル・コードは、6つすべてのCANポートと100Baseイーサネット・ポートをサポートしています。100BASE-T1ポートでは自動モード検出が有効になっているため、それ以上の調整は必要ありません。
ボードには、以下のケーブルとアダプタが付属しています。
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Project.zipファイルは、MR-CANHUBK344のページのサンプル・セクションからダウンロードできます。このプロジェクト・ファイルはS32 Design Studioバージョン3.4と互換性があります。
注:S32DSバージョン3.4は1つ前のタブにあります。
プロジェクトをビルドするには、以下の拡張が必要です。
S32 Design Studio拡張機能マネージャの画面は、以下の画像のようなものになります。
[Add Update Sites(更新サイトの追加)] リンクをクリックし、手動でダウンロードした更新サイト・ファイルを追加します。
MR-CANHUBK344ボードにはいくつかのインターフェースが搭載されています。キットには、すべてのインターフェースに必要なケーブルが含まれています。ただし、これらのケーブルは、特定の用途に応じて切断や改変が必要になる場合があります。このクイック・スタート・ガイドは、読者がこのタイプのハードウェアに精通しており、かつCAN、T1イーサネット、および電源の接続ができることを前提としています。
また、デモには、CAN/CAN FDインターフェース接続と100BASE-T1車載イーサネットの接続を行えるようにする外付けコンポーネントやテスト機器も必要となります。
ベンチの電源または適切なバッテリー電源を使用して、5~40 V(公称12 V)@100 mAの電源をボードの左上隅にあるコネクタP27
(ピン1~2電源、ピン3 NC、ピン4~5グランド)に接続するか、隣のP28
コネクタ(ピン1電源、ピン2グランド)を使用します。
図1. ソフトウェア・デモ用のMR-CANHUBK3のコネクタの位置
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ピン番号 | 信号 | 仕様 |
---|---|---|
1 | 5V4 | 5.4 V |
2 | CANx_H | 5.0 V |
3 | CANx_L | 5.4 V |
4 | グランド | 0 V |
通常、CANバスは両端を終端処理する必要があります。必要に応じて、付属のCAN終端ボードのいずれかを使用してください。CAN SIC PHYを搭載したポートを使用している場合は、別のCAN終端も可能な場合があります。
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T1コネクタ (P9
) は、2線式100 Mbpsイーサネット用の2ピンJST-GH
コネクタです。信号は容量結合され、PとNの極性があります。極性が逆の場合には、TJA1003 T1インターフェース・チップが自動ネゴシエーションを行います。必要に応じて、ケーブルを切断してワイヤにハンダ付けすることで、このケーブルを他のコネクタ・タイプに適合させることができます。
このJST-GHケーブルは、UCANS32K1SIC、UCANS32K1SCT、RDDRONE-T1ETH8、NavQPlusなどの他のモバイル・ロボティクス・ボードに直接接続されます。RDDRONE-T1ADAPTを使用して、RJ45
コネクタ・タイプに変換することもできます。
PCBの裏側にある黄色のLED (D88) は、リンクのステータスを示します。点滅している場合は、リンクしていることを示します。
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FS26は、NXP Semiconductorsの「ASIL D対応低消費電力セーフティ・システムベーシス・チップ」であり、セーフティ・ウォッチドッグ・タイマ (WDT) を搭載しています。
サンプル・コードでは、ウォッチドッグのチャレンジ機能は実装されていません。代わりに、S32K344の起動時に、サンプル・アプリケーションがウォッチドッグ機能を無効にするリクエストをFS26に送信します。
FS26のWDTを回避するには、チップをデバッグ・モードにする必要があります。これは、JP1
を取り外し、電源入力P27
またはP28
に12.0 Vを供給してから、JP1
ジャンパを再び挿入することで行うことができます。
これが完了すると、リセットLED D24が点滅を停止し、S32K344がFS26によってリセットされなくなったことを示します。
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Dxx | LED名称 | 通常のステータス | 説明 |
D24 |
RESET_K3 | オフ | S32K344がリセットされているかどうかを示します |
D25 |
P1V8_TRK2 | オン | FS26 SBCの1V8_TRK2のステータスを示します |
D26 |
P3V3_TRK1 | オン | FS26 SBCの3V3_TRK1のステータスを示します |
D28 |
P3V3_LDO2 | オン | FS26 SBCの3V3_LDO2のステータスを示します |
D29 |
P3V3_LDO1 | オン | FS26 SBCの3V3_LDO1のステータスを示します |
D30 |
VBATP_SW | オン | VBATのステータスを示します |
D34 |
V15_MCU | オン | FS26 SBCのV15のステータスを示します |
D43 |
P5V4 | オン | FS26 SBCのP5V4のステータスを示します |
LED1 |
RGBステータスLED | 緑 | ソフトウェアによる制御。緑は正常動作、青は初期化、赤はエラーの発生を示します。 |
図6. LEDの概要
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付属のProject.zipをインポートするには、[File(ファイル)] → [Import(インポート)] → [General(一般)] → [Project from Folder or Archive(フォルダまたはアーカイブのプロジェクト)] の順に開き、Project.zipアーカイブを選択します。
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プロジェクトがインポートされたら、プロジェクト・エクスプローラの「MR_CANHUBK3_IEEE1722」を右クリックし、[S32 Configuration Tools(S32設定ツール)] → [Open Pins(ピンを開く)] の順に選択します。
S32ピン・ツールの透視図が表示されるので、メニューの [Update Code(コードを更新)] ボタンをクリックし、[OK] を選択します。ドライバ構成ファイルが生成されます。
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プロジェクト・エクスプローラに戻って「MR_CANHUBK3_IEEE1722」を右クリックし、[Build Project(プロジェクトをビルド)] を選択します。これで、ご自身のプログラマを使用して「MR_CANHUBK3_IEEE1722.elf」をフラッシュ書き込みできます。
S32 Design Studio、S32設定ツール、およびデバッグの詳細については、「S32K3およびS32DSのスタート・ガイド」を参照してください。
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SW1
またはSW2
を押してCANメッセージをシミュレーションすることもできます。
CAN0 (P12
) をCAN1 (P14
) に接続し直し、付属のケーブルを使用してバスを作成します。また、CAN終端ボードをP13
に接続してバスを終端させます。
SW1
またはSW2
のいずれかを押すと、D7
とD22
の両方のLEDが短く点灯してCANパケットがあることを示します。
SW1
はCAN0にCANメッセージを送信し、SW2
はCAN1にCANメッセージを送信します。
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WireSharkをインストールしてCANおよびイーサネットのトラフィックを監視することを強く推奨します。図5は、IEEE 1722を使用してCANパケットが送信されたときのWireSharkの画面を示しています。
注:イーサネット・フレームのデバッグには、100BaseTxから100BASE-T1へのメディア・コンバータ・ツール(ボードには付属しません)が必要です。たとえば、NXPのRDDRONE-T1ADAPTを使用できます
WiresharkでのIEEE 1722 ACF-CANフレームの出力画面
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