MQX™ファイルシステム(MFS)

NXP MQXファイルシステム(MFS)は、Microsoft WindowsおよびMS-DOSファイルシステムと互換性のある組み込みFATファイルシステムです。FAT-12、FAT-16、またはFAT-32ファイル・システムを使用するあらゆるオペレーティング・システムでフォーマット、読出し、書込み、ファイル交換が可能です。これは完全に再入可能で、NXP MQX RTOSファイルデバイスドライバを使用してディスクデバイスにアクセスします。また、NXP MQX RTOSには、単純な読み取り専用ファイルシステムを必要とするHTTPアプリケーションで使用できる簡易ファイルシステム(TFS)が含まれています。MFSは、NXP Real-Time TCP/IP Communication Suite(RTCS)のFTPサーバおよびUSBホストスタックのMass Storage Class Driverと統合されています。

組込みアプリケーション向けの設計

  • 組込みシステムの小さなメモリ領域でも十分に収まるよう設定可能でMS-DOSに完全互換のファイル・システムを提供
  • ロング・ファイルネーム、複数のディスク・ボリューム、ディレクトリ処理などのデスクトップPC機能を、組込みシステムにおいてサポート

移植性およびモジュール性

  • MFSにより、MS-DOSファイル・システムおよびファイルシステム関数ライブラリの実装において高い移植性および互換性を提供
  • ファイルシステム関数をデバイスドライバ関数から分離することでモジュール性を向上
  • あらゆる種類のストレージ・メディアで使用

特長

  • MS-DOSファイル・システムと互換性のあるファイル・システム
  • あらゆるMS-DOSメディアの読出し、書込み、およびフォーマットをサポート
  • ディスクスペース予約をサポート
  • ロング・ファイルネームおよび複数のディスク・ボリュームをサポート
  • アプリケーション・タスクのファイル・システムへの相互排他的アクセスを保証
  • ブロックレベルおよびレコードレベルのエラー検出およびリカバリをサポート
  • パーティションをサポート
  • USB Flashディスク、SDカード、PCカードなどのさまざまなリムーバブル・メディアをサポート
  • ROMへの書込みが可能
製品 概要
MQX v5ソフトウェアソリューションMQX v5は、MQX Classic製品の後継であり、低価格の商用ライセンス条件で提供されます。
インターネットプロトコルバージョン6 (IPv6)MQXリアルタイム通信スイート (RTCS) のIPv6拡張機能は、オプションのMQX RTCS用IPv6アドオンとして提供されます。