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i.MX RTクロスオーバーMCUは、使いやすさと高性能プロセッシングを兼ね備えています。i.MX RTシリーズには、インダストリアル、IoT、車載アプリケーションを推進しながら、最適な消費電力で高い統合性とセキュリティを実現する多くのバリエーションがあります。i.MX RTクロスオーバーMCUは、SDK、各種IDE、セキュア・プロビジョニング、構成ツールを含むMCUXpressoエコシステムによってサポートされ、迅速な開発を可能にします。Zephyr RTOSのイネーブルメントも利用可能です。
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ファミリ | CPU | メモリ | 特長 | パッケージ・オプション | 開発ボード |
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i.MX RT1180 [1] | Arm Cortex-M7 @800 MHz | 1.5 MB SRAM | マルチプロトコル対応のGbps TSNスイッチとEtherCATレスポンダ・コントローラを内蔵、EdgeLock®セキュア・エンクレーブを統合した高度なセキュリティ。 | 289 BGA | |
Arm Cortex-M33 @240 MHz | 144 BGA | ||||
i.MX RT1170 | Arm Cortex-M7 @1 GHz | 2 MB SRAM | 高度な2Dグラフィックス、MIPI-CSI、MIPI-DSI、TSN/AVB対応の最大Gbpsのイーサネット x 3、UART、SPI、I2C、USB、CAN-FD x 3、セキュア・ブートと暗号化エンジンによる高度な組込みセキュリティ | 289 BGA | i.MX RT1170評価キット |
Arm Cortex-M4 @400 MHz | |||||
i.MX RT1160 | Arm Cortex-M7 @600 MHz | 1 MB SRAM | 高度な2Dグラフィックス、MIPI-CSI、MIPI-DSI、TSN/AVB対応の最大Gbpsのイーサネット x 3、UART、SPI、I2C、USB、CAN-FD x 3、セキュア・ブートと暗号化エンジンによる高度な組込みセキュリティ | 289 BGA | i.MX RT1160評価キット |
Arm Cortex-M4 @240 MHz | |||||
i.MX RT1064 | Arm Cortex-M7 @600 MHz | 1 MB SRAM | 2Dグラフィックス・アクセラレータ、カメラ、10/100Mイーサネット x 2、CAN x 3、UART、SPI、I2C、USB、高速GPIO、CAN-FD、同期型パラレルNAND/NOR/PSRAMコントローラ | 196 BGA | i.MX RT1064評価キット |
4 MBフラッシュ | |||||
i.MX RT1060 | Arm Cortex-M7 @600 MHz | 1 MB SRAM | 2Dグラフィックス・アクセラレータ、カメラ、10/100Mイーサネット x 2、CAN x 3、UART、SPI、I2C、USB、高速GPIO、CAN-FD、同期型パラレルNAND/NOR/SDRAMコントローラ、追加のパッケージによる柔軟性、最大125°Cの拡張温度範囲 | 196 BGA、225 BGA | i.MX RT1060評価キット |
i.MX RT1050 | Arm Cortex-M7 @600 MHz | 512 KB SRAM | 2Dグラフィックス・アクセラレータ、カメラ、10/100Mイーサネット x 1、CAN x 2、UART、SPI、I2C、USB、高速GPIO、CAN-FD、同期型パラレルNAND/NOR/SDRAMコントローラ | 196 BGA | i.MX RT1050評価キット |
i.MX RT1040 | Arm Cortex-M7 @600 MHz | 512 KB SRAM | 2Dグラフィックス・アクセラレータ、UART、SPI、I2C、USB、CAN、パッケージによる柔軟性、最大125°Cの拡張温度範囲 | 169 BGA | i.MX RT1040評価キット |
i.MX RT1024 | Arm Cortex-M7 @500 MHz | 256 kB SRAM | TCMまたは汎用として構成可能な256 KBのオンチップRAM、UART、SPI、I2C、USB、CAN、低コストPCB設計用144 LQFPパッケージ | 144 LQFP | i.MX RT1024評価キット |
4 MBフラッシュ | |||||
i.MX RT1020 | Arm Cortex-M7 @500 MHz | 256 kB SRAM | TCMまたは汎用として構成可能な256 KBのオンチップRAM、UART、SPI、I2C、USB、10/100Mイーサネット、CAN、低コストPCB設計用144および100 LQFPパッケージ | 100 LQFP、144 LQFP | i.MX RT1020評価キット |
i.MX RT1015 | Arm Cortex-M7 @500 MHz | 128 KBのSRAM | TCMまたは汎用として構成可能な128 KBのオンチップRAM、UART、SPI、I2C、USB、低コストPCB設計用100 LQFPパッケージ | 100 LQFP | i.MX RT1015評価キット |
i.MX RT1010 | Arm Cortex-M7 @500 MHz | 128 KBのSRAM | TCMまたは汎用として構成可能な128 KBのオンチップRAM、UART、SPI、I2C、USB、低コストPCB設計用80 LQFPパッケージ | 80 LQFP | i.MX RT1010評価キット |
i.MX RT700 | コンピュート・サブシステム Arm Cortex-M33 @325 MHz + Cadence® Tensilica® HiFi 4 @325 MHz |
最大7.5MBのSRAM | DSPおよびオーディオ処理用のプライマリのArm® Cortex®-M33とHiFi 4 DSPを含む最大5つのコンピューティング・コアを備えています。機械学習アプリケーション向けにクロスオーバーMCUで初めてeIQ® Neutron NPUを搭載しています。超低消費電力のセンス・サブシステムには、2つ目のArm Cortex-M33およびHiFi 1 DSPが搭載されているため、外部センサ・ハブを接続する必要がなく、システム設計の複雑さ、フットプリント、BOMコストの削減につながります。 ウェアラブル、民生用医療機器、スマートホーム・デバイス、HMIデバイスなどのAI対応スマート・エッジ・デバイスを駆動するように設計されています |
256 WLCSP、324 FOWLP | 量産開始前製品 |
センス・サブシステム Arm Cortex-M33 @250 MHz + Cadence® Tensilica® HiFi 1 @250 MHz |
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i.MX RT600 | Arm Cortex-M33 @300 MHz |
4.5 MB SRAM | オーディオ、音声、民生用IoTアプリケーション向けに設計 – 豊富なペリフェラル、組込みセキュリティ、低消費電力、2ポートの32 KB FlexSPIキャッシュ | 176 BGA、249 FOWLP、114 CSP | i.MX RT600評価キット |
Cadence® Tensilica® HiFi 4 @600 MHz | i.MX RT600オーディオ評価キット | ||||
i.MX RT500 | Arm Cortex-M33 @275 MHz + Cadence® Tensilica® Fusion F1 @275 MHz | 最大5MBのSRAM | 低消費電力のウェアラブルや民生用IoTアプリケーション向けに設計 – 豊富なペリフェラル、組込みセキュリティ、超低消費電力、32 KB FlexSPIキャッシュ x 2 | 249 FOWLP | i.MX RT595評価キット |
1. このページにある仕様や情報は予告なく変更されることがあります。詳しい情報については、サポートまたは営業担当者にお問い合わせください。
クロスオーバー・マイクロコントローラの革新的な世界を深く掘り下げます。i.MX RTシリーズがどのように最高のマイクロコントローラとプロセッサをシームレスに組み合わせ、プロジェクト開発に卓越した柔軟性とスピードをもたらすかがわかります。
NXP EdgeReady MCUベースのターンキー・ソリューションはこのi.MX RTクロスオーバーMCUを活用し、RTOSベースのIoT製品にAlexa内蔵、ローカル音声コマンド、顔認識機能を迅速かつ容易に追加することが可能です。
新しいi.MX RT1180クロスオーバーMCUは、ギガビットTSN (Time-Sensitive Networking) スイッチを搭載し、時間的制約のある通信と産業用リアルタイム通信の両方に対応するリアルタイム・イーサネット・プロトコルを介したリアルタイムのネットワーキング統合を可能にします。
ビデオ
i.MX RTクロスオーバーMCUでパフォーマンスと統合を強化できます。これらの短いビデオ・プレゼンテーションでは、NXP MCUの主な機能と利点について説明しています。
トレーニング
オンラインおよび対面での指導により、さらなる技能や知識を習得できます。
コミュニティ
クロスオーバーMCUとは、マイクロコントローラの設計のシンプルさとアプリケーション・プロセッサの性能を組み合わせたものです。最大1 GHzの速度で動作するArm Cortex-MやCortex-M33などのマイクロコントローラ・クラスのCPUコアを利用しているため、ベアメタルやリアルタイム・オペレーティング・システム (RTOS) を実行できるというメリットがあります。
内部の密結合メモリ (TCM) からの高速なコード実行と、オペレーティング・システムのオーバーヘッドを追加することなくペリフェラルや割込みに直接アクセスする機能を組み合わせることで実現します。i.MX RTクロスオーバー部品は、リアルタイム・プロセッサとIOの要件を維持しながら、Zephyrなどの高度なRTOSを同時に実行できます。ユーザーには、「両方の長所」を手に入れることができるというメリットがあります。
フラッシュ・メモリを部品の外部に移動することで、お客様がアプリケーション要件に適したさまざまな市販のコンポーネントから選択できます。ユーザーは、複数のベンダーからフラッシュを柔軟に調達できるうえに、アプリケーションの要件とコスト目標に合わせて容量を調整することができます。
i.MX RTクロスオーバーMCUは、外部フラッシュからeXecute in Place (XiP) を行うことも、外部フラッシュを、RAMにコードをコピーするためのストレージとして使用することもできます。さらに、SDカードなどのメディアからブートすることもできます。FlexSPIインターフェースは、シングル、クワッド、オクタルDDRモードなど、さまざまなデバイスとインターフェースに対応しています。また、製品が常に確実にブートし、堅牢なOTAアップデート・メカニズムを実装できるようにするためにブート・リカバリ・ソースを追加するオプションもあります。
i.MX RTクロスオーバーMCUは、キャッシュ・メモリとメモリ保護を備えています。そのため、外部フラッシュから実行しても、パフォーマンスが低下することはありません。
RT10xxなどのデバイスには、市販のSDRAMを追加するための従来型の外部メモリ・コントローラ (EMC) が搭載されています。RT1020、RT1040、RT1050、RT1060、RT1170のEVKは、EMCを介してメモリを増設する方法のデモを実行します。
FlexSPIポートを介してメモリを増設することもできます。クワッドまたはオクタルDDRインターフェースを備えたPSRAMのオプションもあります。これの例はRT685とRT595 EVKで確認できます。PCB設計をよりシンプルにするために、シンプルな4ビット・インターフェースでメモリを増設することも可能です。
i.MX RTファミリは、FreeRTOSやZephyrなど、主要なすべてのRTOSでサポートされています。MCUXpresso SDKには、FreeRTOSの例がいくつか含まれています。NXPは、Zephyrコミュニティに積極的に貢献している設立/プラチナ・メンバです。すべてのi.MX RT EVKのボード・サポート・パッケージは、Zephyrソース・ツリーにあり、管理が活発に行われています。
i.MX RTクロスオーバーMCUは、CAN、SPI、I2C、イーサネットなどの一般的なペリフェラルをすべて搭載しています。i.MX RTファミリの中には、ユニークなペリフェラルを搭載しているものもあります。一部の部品は、より高度なHMIインターフェースとなる、2.5Dグラフィックス・アクセラレーションを備えたMIPIディスプレイ・インターフェースを搭載しています。i.MX RT600は、最大8つのデジタル・マイク、多数のI2Sインターフェースをサポートし、大容量のオンチップSRAMと600MHz HiFi4 DSPコプロセッサを搭載したオーディオ向け部品です。RT10xxは、興味深いUSBユース・ケースのために2つの高速USBポートを実装しています。もう1つのユニークなペリフェラルは、内部ペリフェラル・クロスバー (XBAR) です。ペリフェラル機能の高度なチェーン接続を可能にし、CPUの介入を最小限に抑えて複雑なIO処理をオフロードします。
i.MX RTクロスオーバーMCUは、MIPI I3Cインターフェースを実装したRT500、RT600、RT1180で最新のインターフェース標準をサポートしています。FlexIOを使用して、カメラ・インターフェースやディスプレイ・インターフェースなど、独自のさまざまなシリアルまたはパラレル・インターフェースを作成することができます。
i.MX RTシリーズの主なファミリ、機能、メリット、アプリケーションを紹介している概要パンフレットです。
パンフレットを読むi.MX RTシリーズのクロスオーバーMCUは、IoTの可能性の限界を押し上げます。簡単に世界とつながりましょう。
インフォグラフィックを見るNXPの専門家は、次の時代のIoTにおけるエッジ・コンピューティングの大きな可能性に関する洞察を共有しています。eブックで詳細をご覧ください。
サインインしてeブックを読むABI Researchのホワイトペーパーで、エッジMLプロジェクトに適した処理ソリューションを選択する際に、開発者が考慮すべき5つの主な要因をご紹介しています。
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