MCX W72xファミリは、96 MHzのArm® Cortex®-M33コアに加え、Matter、Thread、ZigBee、Bluetooth LEをサポートするマルチプロトコル無線サブシステムを搭載しています。独立した無線サブシステムは専用のコアとメモリを備え、メインCPUの負荷を軽減してプライマリ・アプリケーション用に確保できます。また、ファームウェア・アップデートによって将来のワイヤレス標準もサポート可能です。MCX W72xは、EdgeLock®セキュア・エンクレーブ、コア・プロファイルを統合した高度なセキュリティを備え、NXPのEdgeLock 2GOクラウド・サービスによる認証情報の共有にも対応します。
MCX W72xファミリには、Bluetoothのチャネル・サウンディング機能が搭載され、オンチップの専用Localization Compute Engineを使用して測距遅延を短縮します。アプリケーション固有のコード、コネクティビティ・スタック、および無線ファームウェア・アップデートをサポートするための追加メモリが組み込まれています。さらに、無線サブシステムは、Bluetooth Low EnergyスタックとともにThreadまたはZigBeeのフルスタックを実行できます。これにより、無線のリアルタイム動作がアプリケーションとは別のコアで実行されるため、信頼性の高いワイヤレス性能が得られます。
多くの産業用エッジ・ソリューションを提供してきたNXPの豊富な経験に基づくMCX Wシリーズは、-40°C~125°Cの幅広い動作温度範囲と、オプションのCANインターフェースを含む各種の産業用アプリケーション向けペリフェラルを備えるほか、長期的な産業用途をサポートするNXPの15年間の長期製品供給プログラムの対象ともなっています。
MCX Wシリーズは、MCUXpresso開発者エクスペリエンスによってサポートされ、組込みシステム開発の最適化、簡素化、迅速化に役立ちます。