NXPでは、量産試作および量産用にMCUXpressoセキュア・プロビジョニング (SEC) とセキュア・プロビジョニングSDK (SPSDK) を提供しています。SECツールとSPSDKはどちらも、生産段階におけるNXPのマイクロコントローラおよびi.MX 9アプリケーション・プロセッサでのセキュア・プログラミングとデバイス・プロビジョニングをサポートします。
MCUXpressoセキュア・プロビジョニング (SEC) ツールは、SECツールの一部としてリリースされているバイナリ実行ファイルでオープンソースのSPSDKの低レベル機能を活用するGUIベースのツールです。SECツールのグラフィカル・インターフェースにより、生産プロセスの一般的なニーズに合わせて生産フローが簡素化されます。
セキュア・プロビジョニングSDK (SPSDK) は、オープンソースの開発キットで、ソースコードがGithubとPyPIでリリースされています。より高度なセキュア・プロビジョニング・フローを必要とするカスタムの生産ツール開発用のAPIモジュール・セットが付属しています。SPSDKは、以下の目的で、NXPのマイクロコントローラおよびi.MX 9アプリケーション・プロセッサとの接続および通信を可能にします。
- セキュア・バイナリ (SB) ブータブル・イメージの生成
- セキュリティ機能の設定(CMPA、CFPA、Trustzone、セキュア・ブートローダ、デバッグ認証など)
- 暗号鍵と証明書の生成と管理
- 信頼性確保とセキュア・プログラミング
- J-Link、PEmicro、およびPyOCDデバッグ・プローブによるデバッグ認証