お客様の素早い設計とより早い製品化を実現する、技術情報と専門知識をご紹介します。
カーボン・フットプリント - スコープ1、2、3の排出量削減目標と実績。
エネルギーおよび電力の消費量削減目標と実績。
ISO 14001環境マネジメント・システムなどの認証。
水の使用量およびリサイクル率の目標と実績。
NXPは、目標達成に向けたマネジメント・システムとプログラムを設計、展開、維持することで、環境を保護するためのプロセスの継続的な改善を推進しています。
NXPのすべての生産拠点で、年1回、社内環境リスク・アセスメントを実施しています。NXPではISO 14001の要件を満たすために、原材料の処理や、エネルギー管理、水資源管理、廃棄物管理を含む製造プロセスに関連する潜在的な影響を評価し、プログラム、手順、エンジニアリング・コントロールを利用して、潜在的な環境への影響を早期に特定し、対策を講じて管理しています。
年次リスク・アセスメントを実施して、導入されている管理システムを評価し、潜在的なリスクや安全上の危険を特定しています。毎年、所定の出来事の発生可能性について検討し、プログラムや手順、エンジニアリング管理を通じてリスクと危険を積極的に軽減しています。
RBA (Responsible Business Alliance) の加盟企業として、8つの各製造拠点で、環境と安全衛生のマネジメント・システムを対象としたRBAセルフアセスメントを実施することが求められています。セルフアセスメントの実施は、製造現場に存在する可能性がある重大な社会的リスクおよび環境リスクを評価するために役立ちます。これにより、適切な対策や管理を必要に応じて実施することができます。各拠点では、年次EHSセルフアセスメントの実施時に、ISO 45001およびISO 14001規格の管理システム要素を評価するチェックリストの確認を行っています。問題に対処する際には、各拠点で是正処置計画を作成し、それに従って不適合を解消しています。
EHSおよびソーシャル・レスポンシビリティ・チームは、外部監査法人を通じてEHS内部監査を実施しています。選定される監査法人は、EHS管理システムの基準およびNXPの社会的責任の基準に関する専門家です。通常30か月ごとにEHS監査が実施され、不適合を重大度に応じて分類します。
NXPの監査人であるLloyd's Registrar Quality Assurance (LRQA) が年次第三者監査を実施し、企業のEHSのほか、LRQAが指定した生産拠点(平均して2か所)を評価します。NXPは2023年、ISO 14001およびISO 45001規格に従い、要求されるすべての査察措置を3つの拠点および本社で問題なく完了しました。LRQAは、監査を受けたすべての拠点でコンプライアンスと管理システムのサンプリング監査を実施しました。正式な報告書が発行されており、是正措置が問題なく完了したことをLRQAが認定するまで、是正措置の追跡が行われます。規模が大きいオフィスや研究開発拠点ではセルフアセスメントが年1回実施されており、およそ5年ごとに第三者による監査を受けます。
NXPは違反通知 (NOV) を受けた場合、真摯に対応します。是正措置を迅速に特定し、再発の可能性を最小限に抑える対策を講じます。2023年には、軽微な不備により1つのNOVを受け、1,000ドル未満の罰金が科せられました。NXPは、この違反を速やかに解決し、その他の点では極めて優れたコンプライアンス記録を維持しました。
EHSマネジメント委員会は、戦略策定、承認、リソース供給などの環境経営を担います。EHSマネジメント委員会は、最高事業および製造責任者が議長を務め、各事業部および各部門の上級幹部によってサポートされています。
NXPのサステナビリティおよびEHSチームは、年次戦略、方針、目標および指標を管理し、進捗状況を毎月レビューしています。企業のEHSおよびグローバルなEHSリーダーシップ・チームが共同でリスク軽減戦略を策定し、世界中の環境・安全衛生に関わる影響とリスクの低減に向けた基準、プログラム、手順を立案して施行しています。
NXPでは、全世界で働く従業員が、環境に悪影響を与えることなく安全に業務を遂行するためのスキルと知識を身に付けられるよう、全社にわたってトレーニングを実施しています。
このトレーニングには、職場および現場固有の研修のほか、雨水汚染の防止、有害廃棄物および廃水の管理、化学物質の取り扱い、化学物質管理と安全性、災害対応、人間工学、危険物の輸送など環境・安全衛生に関連するトピックを含む専門研修が含まれます。
トレーニングと啓発の一環として、チームメンバーがインシデント調査に参加します。その目的は、潜在的な改善点を特定し、マネジメント・システムの導入と継続的な改善を支援することにあります。2023年には、99%以上の安全研修プログラムが実施されました。
NXPのデータ・マネジメント・システムで、生産拠点ごとに環境パフォーマンスを追跡し、算出しています。サステナビリティ・オフィスが各拠点の報告データを四半期ごとに検証します。対象となる拠点は、a) NXPが所有、賃貸、リース、管理しており、b) 従業員が50名以上、c) NXPの財務報告書に記載されるものです。
検証は以下の手順で実施されます。
さらにEHSは、生産拠点、大規模オフィス、研究開発拠点のデータの内部監査も実施しています。この監査では、報告の手順とデータ証跡が適正かどうかが検証されます。
NXPは、事業活動および取引関係において生物多様性の保護と保全に取り組んでいます。2023年には実践的なステップとして、それに特化した生物多様性に関するポリシー を採用し、以下を含む新たな施策を導入しました。
さらに、企業としてのスポンサーシップやチームメンバーによる模範的なボランティア活動を通じて、気候変動および生物多様性の危機に対応するための取り組みを継続的に支援および奨励しています。
EHSや製品の環境コンプライアンスなど、NXPのサステナビリティへの取り組みに関するお問い合わせはこちらにお寄せください。