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パッケージの内容2
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次のセクションでは、i.MX 8QuadMax MEKをブートする手順について説明します。
開発キットの内容:
Something went wrong! Please try again.
キットには、NXP Linuxのビルド済みバイナリ・デモ・イメージを格納したSDカードが含まれています。SDカード内部のバイナリを変更することなく、このSDカードからのブートにより、Linux上で他のアプリケーションをビルドするための特定の機能を備えたデフォルトのシステムが提供されます。このソフトウェアについては、次のセクションに記載されています。
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付属のUSBケーブルのmicro B側をデバッグUARTポートJ18
に接続します。ケーブルのもう一方の端をホスト・コンピュータに接続します。
ターミナル・アプリケーションの使用方法がわからない場合は、ホスト・マシンのオペレーティング・システムに応じて、次のいずれかのチュートリアルを試してください。
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イメージ・バイナリに付属のユーザー・インターフェースを表示するには、HDMIコネクタ (J6
) を使用してモニタを接続します。
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ブート・シーケンスの詳細は、i.MX 8QuadMaxリファレンス・マニュアルに記載されています。つまり、i.MXボードのブート・モードは、ブート設定スイッチによって制御されます。
これらのスイッチは、ブート・メディア(ボードに応じて、SDカード、eMMC、またはNAND)、シリアル・ダウンロード・プロトコル・モード (SDP)、またはeFusesの設定値を選択します。
また、SDPはブート・メディアのフォールバックとしても機能します。つまり、SDカードからブートするようにスイッチが設定されていてSDカード・スロットが空の場合、またはSDカードのバイナリ・コンテンツがブート可能でない場合は、ブート・シーケンスはSDPブートに切り替わります。
次の表は、i.MX 8QuadMaxボードのブート・スイッチの設定の一覧です。同じ情報は、i.MX 8QuadMaxリファレンス・マニュアルおよびスイッチ近くのボード上のシルクスクリーンにも記載されています。
表1. i.MX 8QuadMax MEKで利用可能なブート・モード
ブート・メディア | SW2 [D1-D6] |
---|---|
ヒューズ・ブート | 000000 |
SDP | 000100 |
eMMC | 0001000 |
SD1 | 001100 |
QSPI | 011000 |
注:SDカードからブートするようにブート・スイッチが設定されていることを確認してください。
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電源ケーブルを電源コネクタ (J16
) に接続します。
スイッチ (SW1
) を使用してボードの電源を入れます。
プロセッサがオンチップROMコードから実行を開始します。デフォルトのブート・スイッチ設定では、このコードにより、ブータブル・イメージが格納されているメディアを指定するヒューズが読み取られます。ブータブル・イメージが見つかると、U-Bootの実行が自動的に開始されます。
Cortex®-A53の小さい番号のシリアル・コンソールに情報が表示されます。U-Bootプロセスを停止しない場合は、引き続きLinuxカーネルのブートが実行されます。
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このセクションは、ボードにLinuxオペレーティング・システムをロードする場合にのみ適用されます。
i.MX Linuxボード・サポート・パッケージ (BSP) は、特定のi.MX開発プラットフォームで組込みLinuxイメージをブートするために使用されるバイナリ・ファイル、ソース・コード、およびサポート・ファイルの集まりです。
Linuxバイナリ・デモ・ファイルの現在のリリースは、i.MXのLinuxダウンロード・ページにあります。その他のドキュメントは、i.MXソフトウェアおよび開発ツールのLinuxセクションにあるi.MX Linuxドキュメント・バンドルで入手できます。
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i.MXボード上でLinux OSカーネルがブートできるようになる前に、Linuxカーネルがブート・デバイス(SDカード、eMMCなど)にロードされ、そのデバイスをブートするようにブート・スイッチが設定されます。
各種のボードやブート・デバイス用のLinux BSPイメージをダウンロードするには、さまざまな方法があります。
このスタート・ガイドでは、Linux BSPイメージをSDカードに転送するいくつかの方法のみを示します。経験豊富なLinux開発者は、他のオプションを検討することもできます。
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i.MX 8QuadMax MEK用の最新のビルド済みイメージは、Linuxのダウンロード・ページでLinuxの最新バージョンの項目から入手できます。
ビルド済みのNXP Linuxバイナリ・デモ・イメージは、プロセッサの使用および評価のための標準的なシステムと基本的な機能のセットを提供します。システムを変更する必要なしに、ユーザーはハードウェアのインターフェースを評価し、SoC機能をテストし、ユーザー空間のアプリケーションを実行できます。
より柔軟性が必要な場合は、SDカードに個々のコンポーネント(ブート・ローダ、カーネル、dtbファイル、rootfsファイル)を1つずつロードするか、.sdcard
イメージをロードして個々の部分を特定のコンポーネントで上書きします。
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「パッケージの内容」セクションでの接続に加えて、適切なUSBケーブルを使用してJ17
をホスト・マシンに接続します。
ボードの電源を切ります。「ブート・スイッチの設定」を参照し、SDP(シリアル・ダウンロード・プロトコル)モードでブートするようにボードを設定します。
ホスト・マシンで使用されているOSに応じて、Linux BSPイメージをSDカードに転送する方法は異なります。
UUU GitHubのページから最新の安定ファイルをダウンロードします。UUUに関する詳細なチュートリアルは、https://github.com/NXPmicro/mfgtools/wikiにあります。
デフォルトでは、イメージがSDカード・フラッシュに書き込まれます。他のデバイスにイメージを書き込む方法については、UUU GitHubのページを参照してください。
ターミナル・アプリケーションを開き、uuu
と i.MX 8QuadMax MEK用の最新のLinuxディストリビューションが格納されている場所にディレクトリを変更します。uuu
ファイルに実行権限を追加し、ファイルを実行します。uuu
はUSBデバイスが接続されるまで待機します
$ chmod a+x uuu $ sudo ./uuu _images_.zip
ボードの電源を入れると、uuu
はボードへのイメージのコピーを開始します。
完了したら、ボードの電源を切ります。「ブート・スイッチの設定」を参照して、SDカードからブートするようにボードを設定します。
UUU GitHubのページから最新の安定ファイルをダウンロードします。UUUに関する詳細なチュートリアルは、https://github.com/NXPmicro/mfgtools/wikiにあります。
デフォルトでは、イメージがSDカード・フラッシュに書き込まれます。他のデバイスにイメージを書き込む方法については、UUU GitHubのページを参照してください。
コマンド・プロンプト・アプリケーションを開き、uuu.exe
ファイルとi.MX 8QuadMax MEK用のLinuxリリースが格納されているディレクトリに移動します。
> uuu.exe _images_.zip
ボードの電源を入れると、uuu
はボードへのイメージのコピーを開始します。
完了したら、ボードの電源を切ります。「ブート・スイッチの設定」を参照して、SDカードからブートするようにボードを設定します。
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Linuxホスト・マシンのコマンド・プロンプトで、次のコマンドを実行してポート番号を確認します。
$ ls /dev/ttyUSB*
数字の小さい方がArm® Cortex®-A53コアの番号、大きい方がArm® Cortex®-M4コアの番号です。
次のコマンドを使用して、シリアル通信プログラム(例:minicom
)をインストールし、実行します。
$ sudo apt-get install minicom
$ sudo minicom -s
i.MX 8QuadMaxのFTDI USBシリアル・チップは、1つのシリアル・ポートを作成します。そのポートをCOM9
とします。これは、Arm® Cortex®-A53コアからのシリアル・コンソール通信を表します。Serial-to-USBドライバは、こちらからダウンロードできます
注:i.MXボードの仮想COMポートのポート番号を確認するには、Windowsのデバイス・マネージャを開き、[ポート (COMとLPT)]でUSBシリアル・ポートを探します
オープン・ソースのターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムは、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示します。
COM
ポート番号を使用して、シリアル・ポートをボーレート115200
、8
データ・ビット、パリティなし、1
ストップ・ビットに設定します。シリアル・ポートを設定するには、[Setup(セットアップ)]>[Serial Port(シリアル・ポート)]の順に選択し、設定を変更します。i.MX 8QuadMaxのFTDI USBシリアル・チップは、1つのシリアル・ポートを作成します。そのポートをCOM9とします。これは、Arm® Cortex®-A53コアからのシリアル・コンソール通信を表します。Serial-to-USBドライバは、こちらから入手できます
注:i.MXボードの仮想COMポートのポート番号を確認するには、Windowsのデバイス・マネージャを開き、[ポート (COMとLPT)]でUSBシリアル・ポートを探します
PuTTYは、ターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムは、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示します。
COM
ポート番号を入力します。ボーレートもあわせて指定します。今回は「115200
」を入力します。COM
ポートが入力されていれば、ターミナル・ウィンドウが開きます。設定が正しくない場合は、アラートが表示されます。i.MX 8QuadMax MEKについては、次のドキュメントが提供されています。
表2. i.MX 8QuadMax MEKボード関連ドキュメントの一覧
ドキュメント | 説明 |
ボードの回路図 | i.MX 8QuadMax MEKの電気回路図ファイル。 |
i.MX 8QuadMax MEKハードウェア・ユーザー・ガイド | このドキュメントは、iMX 8QMシリーズ・プロセッサ・ベースの設計の開発およびテストを行うハードウェア・エンジニアを支援することを目的としたものです。ボードの推奨レイアウト、初回での成功を確保するための設計チェックリスト、およびボード立上げに関する問題の回避方法に関する情報を提供しています。また、ボードレベルのテストでのBSDLの使用、電気的整合性のシミュレーションでのIBISモデルの使用など、ボードレベルのテストおよびシミュレーションに関する情報も提供しています。 |
i.MX 8QuadMax SoCについては、次のドキュメントが提供されています。
表3. i.MX 8QuadMaxチップ関連ドキュメントの一覧
ドキュメント | 説明 |
i.MX 8QuadMaxデータ・シート | SoCの物理的および電気的特性や、部品番号の意味について説明しています。 |
i.MX 8QuadMaxリファレンス・マニュアル | SoCのサポート対象、レジスタ、メモリ・マップを一覧にしています。機能やワークフロー、ブート・フロー、各レジスタのビットの意味について説明しています。 |
i.MX 8QuadMaxのエラッタ | 該当するSoCに関するハードウェアの問題を一覧にしています。Armコアやi.MXコアの問題が含まれる場合があります。また、回避策が提示されている場合とされていない場合があります。 |
i.MX 8QuadMaxセキュリティ・リファレンス・マニュアル | i.MX 8QuadMaxセキュリティ・リファレンス・マニュアルへのアクセスをリクエストするには、サインインしてください。ダウンロードするためのリンクが電子メールで送信されます。 |
i.MX 8QuadMax MEKについては、次のBSPが提供されています。
各BSPにドキュメント・セットが備わっており、次の表にすべてのBSPドキュメントが記載されています。表内のドキュメントは、推奨される読む順番に応じて記載されています。
表4. i.MX 8QuadMax MEK BSPのLinuxドキュメント
表5. i.MX 8QuadMax MEK BSPのAndroidドキュメント