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パッケージの内容2
BSPの概要3
活用このページでは、NXP Linux® OS BSPおよびi.MX6SL EVKについて説明します。
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キットには、NXP Linux®のビルド済みBSPイメージを格納したSDカードが付属しています。システムを変更することなく、このイメージからのブートにより、Linux®上で他のアプリケーションをビルドするための特定の機能を備えたデフォルトのシステムが提供されます。
NXP Linux® BSPイメージの詳細については、次の「BSPの概要」のセクションを続けてお読みください。
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付属のUSBケーブルのmicro B側をデバッグUARTポートJ509に接続します。ケーブルのもう一方の端をホスト・コンピュータに接続します。
ターミナル・ウィンドウの構成:ボーレート115200 、8データ・ビット、1ストップ・ビット、パリティなし
Linux®ホスト・マシンで、次のコマンドを実行してポート番号を確認します。
$ ls /dev/ttyUSB*
次のコマンドを使用して、シリアル通信プログラムをインストールします。
$ sudo apt-get install minicom
Windowsでは、i.MXボードの仮想COMポートのポート番号を決定するには、デバイス・マネージャを開き、「Ports(ポート)」グループを確認します。
必要に応じて、serial-to-USBドライバはFTDI Chip Driversから入手できます。
ターミナル・アプリケーションの使用方法がわからない場合は、Tera TermチュートリアルまたはPuTTYチュートリアルのいずれかのチュートリアルをお試しください
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HDMIケーブルをHDMIコネクタJ8
に接続します。HDMIケーブルのもう一方の端をHDMI対応モニタに接続します。
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モニタに表示されるOS GUIを操作するためのキーボードとマウスを取り付けます。複数のデバイスを使用する場合は、micro-USBハブをmicro-USBジャックJ505
に接続し、キーボードとマウスをハブに接続します。
注:micro Bオス-メスのアダプタ・ケーブルが必要になる場合があります。
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イーサネット・ケーブルをイーサネット・ジャックJ7
に接続します。
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5 V電源ケーブルを5 V DC電源ジャックP1
に接続します。
電源が投入されると、プロセッサがオンチップROMからのコードの実行を開始します。デフォルトのブート・スイッチ設定では、このコードがヒューズを読み取り、ブータブル・イメージを検索するメディアを見つけます。その後、SDカードが見つかると、自動的にU-Bootの実行が開始されます。
シリアル・コンソールに情報が表示されます。U-Bootプロセスを停止しない場合は、Linux®カーネルのブートが実行されます。
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Linux®のブートが完了すると、ユーザー名をrootとして、パスワードなしでログインできます。
U-Bootに割り込むには、U-Bootの環境変数「bootdelay」の値が減少する前およびタイムアウトする前(デフォルトは3秒)に、任意のキーを押します。U-bootプロセスを停止した場合は、次のコマンドを実行してLinux®のブートを再実行できます:U-Boot >boot
。
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または
i.MXボード上でLinux® OSカーネルがブートできるようになる前に、Linux®イメージがブート・デバイスにコピーされ、そのデバイスをブートするようにブート・スイッチが設定される必要があります。
ボードを起動してLinux®を実行するには、以下の4つの要素が必要です。
zImage
).dtb
)rootfs
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このリリースには、i.MX 6Quad Sabre-SDボード用に特別に構築されたビルド済みのSDカード・イメージが含まれています。SDカード・イメージは、通常は
という名前が付けられているファイルで、パーティションと、上記の4つすべてのコンポーネントのほかボードの起動に必要なすべてのファイルを含む、特別に構築されたディスク・イメージです。
ビルド済みのNXP Linux®バイナリ・デモ・イメージは、プロセッサの使用および評価のための標準的なシステムと基本的な機能のセットを提供します。システムを変更する必要なしに、ユーザーはハードウェアのインターフェースを評価し、SoC機能をテストし、ユーザー空間のアプリケーションを実行できます。
ユーザーは、ソース・コードとドキュメントを使用することで、独自のデバイス用にビルドされたLinux®イメージをカスタマイズする(システム・コンポーネントの追加や削除など)こともできます。
Yocto Projectは推奨されるフレームワークで、Linux®カーネルのブートに使用されるイメージをビルドするためのNXPプロフェッショナル・サポートも備えていますが、他の方法を使用することもできます。
詳細については、こちらのNXP Yocto Projectユーザー・ガイドを参照してください。
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各種のボードやブート・デバイス用のLinux® BSPイメージをダウンロードし、望ましい結果を得るには、さまざまな方法があります。
スタート・ガイドには、BSPイメージをSDカードに転送するためのごく一部の方法のみを記載しています。Linux®での経験が豊富な開発者は、他のオプションを活用できます。
.sdcard
イメージ(ビルド済みまたはセルフビルドのBSPイメージ)は、直接フラッシュ書き込みできるSDカード・イメージです。これは、必要なものすべてを1つのコマンドでカードにロードするための最も簡単な方法です。
より柔軟性が必要な場合は、SDカードに個々のコンポーネント(ブートローダ、カーネル、dtbファイル、rootfsファイル)を1つずつロードしたり、.sdcard
イメージをロードして個々の部分を特定のコンポーネントで上書きすることができます。
ブートローダとカーネル・イメージを転送してパーティション・テーブルを初期化し、ルート・ファイル・システムをコピーするには、SD/MMCカード・リーダーが必要です。
Linux®ホスト:
Linux®ホストで動作しているLinux®カーネルが、SD/MMCカード・リーダーにデバイス・ノードを割り当てます。
SD/MMCカードに割り当てられたデバイス・ノードを特定するには、ホスト・コンピュータで次のコマンドを実行します:$ cat /proc/partitions
下記の手順を実行すると、SDカード内の既存のコンテンツが完全に削除されます。正しく実行しないとPCにとって危険です。不明な点がある場合や詳細を知りたい場合は、i.MX Linux®ユーザー・ガイドを参照してください。
次のコマンドを実行して、SDカード・イメージをSD/MMCカードにコピーします。以下のsdxを、SDカードで使用されているものと一致するように変更します。
$ sudo dd if=
ここで
は、ボード固有の正しいSDカード・イメージです
。
SD/MMCカードのデバイス・ノードが正しいことを確認してください。正しくない場合、オペレーティング・システムやコンピュータのハードディスクのデータが損傷するおそれがあります。
パーティションを手動で設定するには、i.MX Linux®ユーザー・ガイドの4.3.3をお読みください。
SDカードのイメージを完全には使用しない場合に個々のコンポーネントを個別にロードするには、i.MX Linux®ユーザー・ガイドの4.3.4~4.3.6を参照してください。
MfgToolという名称の製造ツールは、Windows OSホストで動作するツールであり、i.MXボード上の異なるデバイスにイメージをダウンロードするために使用されます。ビルド済みのLinux® BSPイメージにtar.gzファイルが付属しています。
*.vbs
ファイルを選択します。製造ツールは、デバイスに基づいて必要なファイルを自動的に取得します。製造ツールのデフォルト・プロファイルでは、ファイル・システムがbzip2アルゴリズムを使用してパックおよび圧縮されていると仮定しています。他の形式をサポートするようにプロファイルを変更することもできます詳細については、i.MX Linux®ユーザー・ガイドの「4.2 製造ツール」を参照してください。
デバッグUARTポートからのUSBケーブルをコンピュータに接続して、コンソール出力用のシリアル通信プログラムを開くことができます。
U-Bootブートローダは、イーサネット経由でRAMにイメージをダウンロードし、SDカードに書き込むことができます。この操作のためには、ネットワーク通信を設定する必要があります。
ブート用ではないMMC/SDカードにU-Bootをダウンロードする方法については、セクション4.4.1を参照してください
イメージは、U-Bootを使用してその他のブート・メディア(メモリ・ストレージ・デバイス)にダウンロードできます。その他のメモリ・デバイス使用するには、4.4.1の該当セクションを参照してください
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i.MXボードのブート・モードは、ボード上のブート設定用DIPスイッチによって制御されます。
表1:ブート・オプション
S1_2 BOOT_MODE1 |
S1_1 BOOT_MODE0 |
|
---|---|---|
ヒューズからのブート | 0 | 0 |
シリアル・ダウンローダD | 0 | 1 |
内部ブート | 1 | 0 |
予約済み | 1 | 1 |
表2:SW3の構成
SW3_8 BT_CFG1_0 |
SW3_7 BT_CFG1_1 |
SW3_6 BT_CFG1_2 |
SW3_5 BT_CFG1_3 |
SW3_4 BT_CFG1_4 |
SW3_3 BT_CFG1_5 |
SW3_2 BT_CFG1_6 |
SW3_1 BT_CFG1_7 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SD1 | * | ** | * | * | * | 0 | 1 | 0 |
SD2D | * | ** | * | * | * | 0 | 1 | 0 |
SD3 | * | ** | * | * | * | 0 | 1 | 0 |
SD4 | * | ** | * | * | * | 0 | 1 | 0 |
EMMC | X | X | * | * | * | 1 | 1 | 0 |
SPI NOR | X | X | X | X | 1 | 1 | 0 | 0 |
表3:SW4の構成
SW4_8 BT_CFG2_0 |
SW4_7 BT_CFG2_1 |
SW4_6 BT_CFG2_2 |
SW4_5 BT_CFG2_3 |
SW4_4 BT_CFG2_4 |
SW4_3 BT_CFG2_5 |
SW4_2 BT_CFG2_6 |
SW4_1 BT_CFG2_7 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SD1 | * | X | X | 0 | 0 | 1 | * | * |
SD2D | * | X | X | 1 | 0 | 1 | * | * |
SD3 | * | X | X | 0 | 1 | 1 | * | * |
SD4 | * | X | X | 1 | 1 | 1 | * | * |
EMMC | * | * | * | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 |
SPI NOR | X | X | X | X | X | X | X | X |
表4:SW5の構成
SW5_8 BT_CFG4_0 |
SW5_7 BT_CFG4_1 |
SW5_6 BT_CFG4_2 |
SW5_5 BT_CFG4_3 |
SW5_4 BT_CFG4_4 |
SW5_3 BT_CFG4_5 |
SW5_2 BT_CFG4_6 |
SW5_1 BT_CFG4_7 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SD1 | X | X | X | X | X | X | X | X |
SD2D | X | X | X | X | X | X | X | X |
SD3 | X | X | X | X | X | X | X | X |
SD4 | X | X | X | X | X | X | X | X |
EMMC | X | X | X | X | X | X | X | X |
SPI NOR | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | X |
X:指定なし
D:デフォルト設定
*:スイッチは、アプリケーションのニーズに応じてハイまたはローに設定する必要があります。ブート設定オプションについては、リファレンス・マニュアルをご確認ください。
**:1 = SDa_RST_B
(SD3_RST
) を介して電源投入時に再起動。0 = 再起動なし
他のデバイス(SD3およびSATA)からブートするようにブート・スイッチを設定するには、i.MX Linux®ユーザー・ガイドの4.5を参照してください
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i.MXプラットフォーム上でLinux®が動作している場合、i.MX SoCが提供する以下の特別な機能を評価できます。
i.MXボードには、次の3つの主なパワー・マネジメント手法が備わっています。
Linux®セットアップ後のユーザー空間でのアプリケーション開発の詳細については、i.MX6 Linux®リファレンス・マニュアルを参照してください。
Linux®セットアップ後のユーザー空間でのアプリケーション開発の詳細については、i.MX6 Linux®リファレンス・マニュアルを参照してください。
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Linux®セットアップ後のユーザー空間でのアプリケーション開発の詳細については、i.MX6 Linux®リファレンス・マニュアルを参照してください。
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NXP Yocto Projectユーザー・ガイドでは、Linux®ホスト・マシンの設定方法、およびYoctoプロジェクトの実行と設定、イメージの生成、およびルート・ファイルの生成の各方法について説明しています
詳細については、NXP Yocto Projectユーザー・ガイドを参照してください
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i.MX Android™ Wi-Fi Display Sink APIにより、デバイスをWi-Fiディスプレイ・シンクとして機能させ、Wi-Fiディスプレイ・ソースからのオーディオおよびビデオ・コンテンツをリアルタイムでレンダリングすることができます。
i.MX Android™ Wi-Fi Display Sink APIを使用すると、Android™アプリケーションで以下を実行できるようになります。
Android™拡張Wi-Fi Display Sinkリリース・パッケージに基づいたHDCP2.X(高帯域幅デジタル・コンテンツ保護)機能は、以下を可能にすることでソースとディスプレイ間のセキュアな接続を確立するように設計されています。
リリース・ノートに記載されている機能は、NXPによって実装されたメディア・フレームワークOMXPlayerでサポートされています。これらは、android_L5.1.1_2.0.0-ga_omxplayer_source.tar.gzソフトウェア・パッケージを適用した後にのみ利用できます。
OMXPlayerパッケージには、ライセンス制限のないコーデックのみが含まれています。
i.MX Android拡張コーデック・リリース・ノートにあるビデオ/オーディオ・デコーダ/エンコーダをご確認ください
OMXPlayerパッケージをインストールするには、次の手順を実施します。
この手順により、device/fsl-codec
、external/fsl_imx_omx
、lean_obj_before_building.sh
、およびswitch_build_to.sh
が生成されます。
$ source build/envsetup.sh
$ lunch # e.g., sabresd_6dq-user
$./switch_build_to.sh full
$./clean_obj_before_building.sh
$make
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デフォルトのブート・モードでは、MCIMX28LCD(別売)にUIが表示されるようにシステムが設定されています。デフォルト設定を変更してMCIMXHDMICARDドータ・カード(別売)を有効にするには、任意のキーを押してu-bootの実行を停止します。プロンプトが表示されたら、u-bootを次のように設定できます。
LCDを起動するには、次のコマンドを1行で入力します。
setenv bootargs console=ttymxc0,115200 init=/initandroidboot.console=ttymxc0panel=lcdsaveenvreset
HDMIを起動するには、次のコマンドを1行で入力します。
setenv bootargs console=ttymxc0,115200 init=/initandroidboot.console=ttymxc0panel=hdmisaveenvreset
デフォルト設定を使用する必要があり、変更は不要です。
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Tera Termは、広く利用されているオープン・ソースのターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。
PuTTYは、広く利用されているターミナル・エミュレーション・アプリケーションです。このプログラムを使用して、NXP開発プラットフォームの仮想シリアル・ポートから送信された情報を表示できます。
*.exe
ファイルをダブルクリックするか、[Start(スタート)]メニューから選択して、PuTTYを起動します115200
を入力します